【スイス取材紀行】スイスの鉄道に座席指定は必要?

2017年7月17日

スイスは鉄道網が大変発達しているので個人で動こうと思ったらこれを活用しない手はないと思うんですが、その際悩んだのが「座席の指定って必要?」という事です。今回の取材を通して感じたスイスの鉄道の座席指定事情はこんな感じです。

そもそも座席指定できる列車が少ない

調べてすぐに分かったのがスイスではそもそも座席指定が可能な列車自体が少ないという事です。IRと呼ばれる急行レベルのものでは座席指定が当然ない事をはじめ、IC、ICEといった特急扱いの列車ですら一部に座席指定可能車両がある程度です。例外として氷河急行、ベルニナ急行などの観光列車では全席座席指定が義務付けられているようですが、スイスでは基本全席自由席だけど希望があれば座席指定もできるよ、程度な感じなんです。

それでも念のため1回だけ座席指定をしてみた

ちなみに今回のスイスで使った鉄道のルートは

  1. チューリッヒ空港-ルツェルン-インターラーケンオスト-グリンデルワルド(片道)
  2. グリンデルワルド-クライネシャイデック-ユングフラウヨッホ(往復)※
  3. グリンデルワルド-インターラーケンオスト-シュピーツ-フィスプ-ツェルマット(片道)
  4. ツェルマットーゴルナーグラート(往復)
  5. ツェルマット-フィスプ-ベルン-チューリッヒ空港(片道)

という5つのルートです。
このうちそもそも予約が可能なのがオレンジ色で示した1番のルツェルン-インターラーケンオストを走るルツェルンインターラーケン急行(ゴールデンパスライン)、3番のインターラーケンオスト-シュピーツ-フィスプ間のIC、4番のフィスプ-ベルン-チューリッヒ間のICのみでした。このうち、ICはいわゆる普通の特急電車で乗車率予想も大したことがなかったので座席指定は特に必要ないと判断して、しませんでした。
一方ルツェルンインターラーケン急行(ゴールデンパスライン)はパノラマ車両で、どちらかというと観光列車の性格が強い列車です。ですのでせっかくなら大きな窓の1等車両に確実に座りたいと考えたので、ルツェルンインターラーケン急行のみ事前にオンラインで1等車両の座席予約をする事にしました。

ルツェルンインターラーケン急行(ゴールデンパスライン)の座席予約の方法についてはこちらを参照です。

結局スイスの鉄道で座席指定は必要?

で結局どうだったかというと、ICに関しては座席指定をしなくても全く問題ありませんでした!
むしろ座席指定しない方が指定した座席を探す必要もなく、空いていれば4人掛けを2人で使うなど色々融通がきいて便利だなという場面が多々ありました。
(実際空いている事の多い1等車ではスイスっ子も自由席の2人がけを1人使う、4人がけを2人で使うっていう人が殆どでした。)

座席指定をしているの自分たちだけという結果に…

一方ルツェルンインターラーケン急行(ゴールデンパスライン)のほうですが、こちらは観光列車だけあってプラットホームで待っている際に大勢の人が座席を確保するための行列を作っていたので「ああ、やっぱり座席指定していてよかった~」と思ったのですが、フタを開けてみると、その行列は全員2等車両の人達でした、1等車両のほうはというと、ほどよく空いていて拍子抜けです。座席予約がしてあるかは窓横の柱に液晶で表示されるのですが、周りを見渡すと座席予約しているのはむしろ僕達だけという状況。これは必ず予約が必要かと聞かれるとそうでも無いような気がします。
ただルツェルンインターラーケン急行(ゴールデンパスライン)ではSBBのICに比べて観光客の比率が多くなるので、心のゆとりという意味では確かに安心感はありました。

結論!一部の座席指定が義務づけられている観光列車を除いて、基本座席指定はいらない!

川田 ヒデホ

金沢市在住のイラストレーター。仕事のお話や、取材先での出来事、あまり仕事に関係ないけど個人的に気になった出来事、など色々書いています。 お仕事の事やブログの内容などで気になった事があればブログのコメント欄や、スタジオトップのお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

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