【スイス取材紀行】スイスハイキングの鉄板メンリッヒェン

2017年9月28日

スイスに行ったら何をしたいですか?やっぱりアルプスハイキング、トレッキング?そんなアルプスハイキング、トレッキングの初心者向け鉄板コースと言われるメンリッヒェン⇔クライネシャイデックを歩いてみました。

アルプスをハイキング、トレッキングするならまずここ

グリンデルワルドだけでも無数にひろがるアルプスハイキング(トレッキング)コース。そんな中でも一度もスイスでハイキングをした事がないのならばまずここに行け、と言われるぐらい鉄板なコースが、メンリッヒェン⇔クライネシャイデックです。もちろんどちら側からも歩けるのですが、やはり有名なアイガー北壁をずっと目前に捉えながら緩やかに下りを歩くメンリヒェン発の方が人気のようです。コースタイムも1時間半~3時間ほどで、緩やか~な下りですので、息も上がらず、急激な下りで筋肉がやられる、なんてこともなく、景色、時間、難易度、どれをとってもアルプスハイキング初体験に最適コースということですので、選んでみました。

まずはロープウェイでメンリッヒェンへ

グリンデルワルドからは最初鉄道に乗って、次にロープウェイにのり、メンリヒェンを目指します。

ちなみにチケットはグリンデルワルドの駅内にあるチケット売り場で通しで購入できますので、鉄道とロープウェイと二つ分けて購入しなくても大丈夫です。

クライネシャイデック(Kleine Scheidegg)方面行きの列車に乗って、1つ先の駅グルンド(Grund)へ移動します。※注インターラーケン方面では無いので注意です。

グルンド駅で降りたら目の前はアイガー北壁が目の前に広がる絶景です。ちなみに今日はとことんアイガー北壁を楽しむコースとなっています。

グルンド駅から駅前の道をまっすぐ道なりに下り。緩やかな右カーブが始まるところで左手に見えるのがグルンドのロープウェイ駅です。

先に通しでチケットを買っておけばロープウェイ駅でチケットを購入する必要がないのでとても楽です。

ロープウェイはグングンと高度をあげていきます。

途中一度中継駅で向きをグイっと変えてさらに上のほうを目指していきます。中継駅ではそのままロープウェイに乗っていれば大丈夫です。結構ロープウェイの乗車時間は長いです。前方にメンリヒェン駅がやっと見えてきました。

メンリッヒェン到着

目的のメンリッヒェン駅に到着です。ロープウェイで一気に高度を上げたので、下のグルンドでは少し暑いぐらいでしたがメンリヒェンはとても涼しくて気持ちいです。

メンリッヒェン駅周辺にはブランコやシーソー、ボーリングゲーム?などもあり、子供がいたらとても喜びそうな遊具がいっぱいです。

そして後ろを振り返ると…

どーん!アイガーが雄大にそびえ立ちます。右手の雲の中に入っていますが、本来ならばここにメンヒとユングフラウも並ぶ雄大な景色が一望にできます。

遊具エリアの奥の方は断崖絶壁になっており、遥か下の方にはヴェンゲン村が見えます。こっちもすごい高度感&絶景です。

ハイキングコースとは逆の方向にはメンリッヒェン山頂へのハイキングコースもあります。今回は時間がなかったので行きませんでしたが、こちらのコースもなかなか気軽に楽しめそうですので時間と体力に余裕のある方は立ち寄ってみると良いかも。

こちらのレストハウスでは軽食等も食べられるようです。このウッドデッキでとあるグループの方がヨーデルを歌ってくれていて、もう気分は最高にスイスです!駅には無料のトイレも完備していますので、身支度を色々としてから出発です。

さぁレッツハイキング!

メンリヒェン駅周辺が色々と充実しすぎていて、ついつい長居をしてしまいましたが、今日の目的はあくまでもハイキングです。名残惜しいですが、ロープウェイの下をくぐるようにしてクライネシャイデックへ向けて出発です。

歩き始めはアイガーを目前に右手にはユングフラウやメンヒなども見え、またメンリッヒェンからは先ほどのヨーデルも聞こえてきて、もうここは天国なんじゃないかってぐらい最高の出だしです。気温も薄い長袖でちょうどよい涼やかな感じです。

左側に目をやればヴェッターホルンやシュレックホルンしたにグリンデルワルドを見下ろす、こちらも絶景。ほんとに贅沢な景色に包まれながら、ゆるい下り坂を歩いていきます。

途中に多少の分岐はあるのですが、基本的にアイガーの見える方向、クライネシャイデック(Kleine Scheidegg)の表示の方へ進めば道に迷う心配もありません。

道はとても整備されており、道幅も広いので、通行の心配をする必要はありません。また下り坂といっても、とても傾斜が緩いので、筋肉を使って踏ん張るような場面はほとんどありませんので、まさに空中散歩といった感じです。

一部にベビーカーでも問題ないという記述をしているWEBサイトもありましたが、さすがに全部が全部整備されている訳ではなく、一部ガレている場所などはありましたので、ベビーカー等の場合は途中途中でお子さんを抱っこしてベビーカーを畳む必要があると思います。っていうかさすがにベビーカーは実際あまりオススメできない路面だと僕は思いました。

マウンテンバイクで通行する方もチラホラ。マウンテンバイクにはちょうど良い傾斜かもしれません。気持ちよさそう。

途中にたまに休憩用のベンチ等も用意されていますので、体力に自信の無い方も休み休みいけます。また1カ所簡易トイレを設置した休憩スペースもありますので、メンリッヒェンでトイレを済ましておけば十分にトイレのある休憩所までもつ感覚だと思います。

6月の中旬でしたが途中途中に色々な高山植物が咲いていて、こちらのほうも中々楽しませてくれます。

アイガーの絶景やグリンデルワルドの眺め、高山植物を楽しんでいるうちに、クライネシャイデックが見えてきました。コースタイム1時間半ということでしたが、身重の同行者とゆっくり休憩や写真をとりながら歩いて3時間近くかかってしまいました。

クライネシャイデックの手前側ではアイガー北壁が一望にできる展望スポットがあり、本来であれば鏡アイガーや北壁の数々のルートを色々眺められるのですが、この日は近くにくるとガスがかかりはじめて見えなくなってしまいました。残念。

やはりここは天国のコース

鉄板コース、鉄板コースと言われているけど、どんなもんなんだろうと思って行ってみたメンリッヒェン⇔クライネシャイデック。はい、嘘偽りのない天国コースでした。

傾斜も緩やか~に下っていて、息があがる事もなく、涼しい風にふかれアルプスの山々に囲まれながらあるく空中ウォーキングは、もう贅沢の一言なコースです。

初めてスイスにきてアルプスハイキング/トレッキングをするなら間違いなくベストのオススメだと思います!

ただ、日本で色々な山々を駆け巡っているような健脚な人にはちょっと物足りないコースになってしまうかもしれません。あくまでも登山経験などがあまりないけどスイスアルプスの山道を歩いてみたい!っていう登山初心者の人向けです。でも玄人な人も是非歩いてほしいなと思えるぐらい絶景コースなのは間違いないですよ!

川田 ヒデホ

金沢市在住のイラストレーター。仕事のお話や、取材先での出来事、あまり仕事に関係ないけど個人的に気になった出来事、など色々書いています。 お仕事の事やブログの内容などで気になった事があればブログのコメント欄や、スタジオトップのお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

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