【スイス取材紀行】アルプスなアクティビティ満載「フィルスト」

2017年9月29日

グリンデルワルド周辺には色々観光スポットがありますが、バッハルプゼーという湖へのハイキングコースの出発地として有名なフィルスト。実はハイキングだけでなくフィルストだけで1日が潰せてしまうくらい色んなアクティビティも楽しめるアウトドアエンターテインメントな場所でした。というフィルストレポです。

 

 

いざロープウェイ駅へ

フィルストへ向かうロープウェイの駅の名前は「グリンデルワルド(Grindelwald)」ですが、鉄道のグリンデルワルド駅とは違いますので注意です。鉄道のグリンデルワルド駅から徒歩で10分ぐらいかかります。

グリンデルワルド駅を出たらメインストリート奥のほう、ヴェッターホルンの方向へどんどん進んでいきます。

 

メインストリートを進んでいくと、フィルストの看板がかかった曲がり角が。ここで左折すればロープウェイ駅です。

 

どーん!角を曲がって少し坂を上るとフィルスト行きのロープウェイ駅です。チケットはもちろんこの駅舎内で買うことも出来るのですが、事前にグリンデルワルド街中にある日本語観光案内所で手数料無しで購入できるので、事前購入がオススメです。実際行った日のチケット売り場は少し込み合っていました。

ちなみに途中に数カ所ある駅までロープウェイを利用し途中下車、その先は歩いてハイキングを楽しむ場合でも、片道の値段に変わりはありませんので、全行程を歩いて登るん(降りる)という人以外は普通に往復(片道x2)でチケットを購入すれば大丈夫です。(片道チケットを購入すれば、片道に関してはどの駅で降りるのも乗るのも自由な乗り放題券です)

 

ロープウェイでフィルストへ

さっそくロープウェイに乗車です。1台で4人は余裕で乗れる感じです。最大6人乗車のようです。

 

ロープウェイ途中の景色はいかにもスイスな光景が広がります。

 

下のほうに放牧されている牛たちがたくさんいます。うーんスイスだ。

 

序盤に視線を右側のほうにやると、ヴェッターホルンをすごい迫力で見上げる事ができます。

ちなみに途中に下からボルト、シュレックフェルトと2駅通過します。通過中にドアが開きますが、山頂まで降りずにそのまま乗車していれば問題ありません。途中下車してハイキングしたい方はそのまま降りてしまえば大丈夫です。

 

シュレックフェルト駅で進行方向を左手に変えると、左手側にアイガーがすごい迫力で現れます。ロープウェイの高さも相まってものすごい絶景です。

 

フィルスト山頂到着

周りの景色を楽しんでいるうちにあっというまにフィルスト駅に到着です。

駅を出て小高い丘のほうへ行けばそこはフィルスト山頂です。草原の上にベンチがたくさんおいてあるので、COOPで買い込んだ食材でお昼にします。うーむ、アイガーを目の前にしてのランチ。めちゃくちゃ贅沢です。

フィルスト山頂にはしっかりとしたレストランやトイレ、お土産屋さんと揃っていて、昨日のメンリッヒェン以上の充実ぶりです。

 

山頂から少し目をやるとレスハウスの前になにやら危険な構造物が?あれがクリフウォークでしょうか?よし後で行ってやろう!

 

山頂のレストハウス近辺にはお花畑の草原が広がっていて、天気さえよければどこでもサンドイッチをほおばっって寝転がる事ができます。アイガーやヴェッターホルンが目の前にそびえ立つ絶景なのに、のどかな雰囲気というミスマッチがとても良いです。

 

 

フィルストといえばアクティビティ!

フィルストといえばバッハルプゼーへのハイキングコースの起点としも有名ですが、その他にも

 

【クリフウォーク】体験場所:フィルスト

その名前の通り段大絶壁のフチや、アイガーのほうにおもいっきり突き出したスロープを散策できる絶景遊歩道。

 

【フィルストフライヤー】体験場所:フィルスト→シュレックフェルト
いわゆるジップライン。空中にはったワイヤーにブランコのようにぶら下がりながら重力のままに自由落下してきます。まさにアニメ版ハイジのオープンブランコです。

 

【マウンテンカート】体験場所:シュレックフェルトボルト

ヴェッターホルンを目の前にしてブレーキのついたカートでダウンヒル。スリル満点の三輪車です。速度は自分でコントロールできるので、女性や子供、年配の方なんかでも安心です。

 

【トロッティバイク】体験場所:ボルト→グリンデルワルド

サドルとペダルのない自転車のような乗り物。立ち乗り自転車みたいな感じです。内容としてはマウンテンカートと同じように重力のみでダウンヒルを楽しむのですが、乗り物の特性からいって、マウンテンカートより乗る人を選びそうです。転ばないような最低限のバランス感覚、つまり自転車に乗れる人であれば大丈夫です。

 

等などの各種アクティビティが盛りだくさんです。

下りに関しては一切ロープウェイを使わずに、フィルストフライヤー→マウンテンカート→トロッティバイクと区間を順序良く全てアクティビティでつないで降りてこれます。

もちろんフィルスト→シュレックフェルト間やシュレックフェルト→ボルト間は草原やお花畑も広がっているので、この区間を歩きでのんびり下るのもオススメです。

 

すごい迫力クリフウォーク!

先ほど上から見下ろしていたクリフウォークへと行ってみます。ちなみにクリフウォークは一方通行ですので逆進入しないように注意しましょう。レストハウス側からは入れません。(アイガー展望台のみ可)

レストハウスと反対側のバッハルプゼーへのハイキングコースへ行くようにして、左側に回り込むとクリフウォークへと進めます。

ご覧の通り、断崖絶壁のへりに金属製のスロープを付けてあるだけなんですが、これがすごい迫力です。足元は金網で下がスケスケなので高所恐怖症の方にはやはり少しきついかもしれません。

歩いてきた箇所を振り返ってもやはりすごい。こんな場所を歩いてきたのかと思うとなんだが体ザワザワとしてきます。

クリフウォークの最終地点はアイガー方向へと突き出したスロープとなっています。やはりここが一番の人気スポット。人がいっぱいです。

 

一番奥ではアイガーを背景に写真が撮れるので、待ち時間が結構ありました。

 

ご覧のように空中に突き出したスロープなので、他のフィルスト山頂エリアに比べ、かなり風が強かったうえに、写真の順番待ちでじっと動かない状態が続くので、結構寒くなります。アイガー展望台へ行く場合には1枚何かはおれるものを持っていくのがオススメです。

 

残念!フィルストフライヤー乗れませんでした。

フィルストからシュレックフェルトまで800メートルを一気に時速84キロで自由落下するというブランコ。日本ではジップラインという名前で結構親しまれているかもしれません。これに一番乗りたかったのですが、この日は風が強くて運行停止。
天気自体は結構晴れ間も多くて穏やかな感じだったのですが、やはり安全に運行するために少し厳しい基準があるようです。
ちなみに日本語観光案内所の方に聞いたのですがフィルストフライヤーが運行しているかどうかは、行ってみないとわからないそうで、そういう意味ではこれ目的にフィルストに行く場合結構賭けなアトラクションかもしれません。

悔しいので管理人のお兄さんに言って、せめて出発地点からの眺めを見させてとお願いして、出発台の上にだけたたせてもらいました。うーん、ここを一気に風を感じながらくだるとか、うらやましい。残念です。

 

まったりでにもスリルにも、マウンテンカートでダウンヒル

やって無いものはやって無いので、いつまでも悔やんでも仕方がありませんので、気をとりなおして一度シュレックフェルトまで降りてからマウンテンカートを楽しむ事にします。

ちなみに各アトラクションは楽しめる場所が決まっているので、該当する駅まで移動しないといけません。マウンテンカートの場合はシュレックフェルト駅から利用できます。

 

シュレックフェルト駅を出てほんのちょっと歩いた先にある場所でマウンテンカートの申込をします。マウンテンカート自体は小さい子や女性、年配の方でも乗れるぐらい安定した乗り物ですが、一応全ては自己責任。承諾書にサインが必要です。利用料金は一人19フラン。支払いはその場でクレジットカードでOKでした。

承諾書は日本語版もちゃんと用意されています。

 

マウンテンカートでGo!
いやはやこれがやっぱり楽しい、車体の構造としては前1、後2の全3輪。左右のブレーキペダルが、それぞれ独立して左右の後輪のブレーキとなっています。そう後輪ブレーキしかないのです。

なのでスピードを出しすぎず両側を同時にブレーキかければ危険な事は特にないのですが、直線でまったくブレーキをかけず自由落下で、カーブ手前で片方だけにブレーキをかけると、マリオカートかってぐらいにドリフトします。途中かなりの傾斜の坂も出てくるのでノーブレーキで途中にするとかなりスリルを味わえます。というか危険です。

若い人達はみんなほぼノーブレーキで爆走していきます。一人おばちゃんが「キャー」と叫びながらノーブレーで下っていきましたが、見てるこちらが恐ろしいぐらいでした。

ちなみに僕はというと同行者もいたので、ゆっくり両ブレーキかけなながらの悠々ドライブです。
ただ、ゆっくり下っているのと、確実に暴走組に追い抜かれていくので、後ろからの気配に注意が必要です。

 

途中、牛くんとの出会いもあります。牛が車道をふさいている場合は一旦停止して牛をやり過ごしましょう。

 

途中からはこんなきれいなお花畑を横目にドライブができます。途中で停車して写真撮影する場合は、停車位置やスペースに気を付けていないと上から暴走組が疾走してきますので注意です。

 

ヴェッターホルンを目の前にお花畑の道を行く。もう最高ですよ。

 

以上ゆっくりとボルトまでマウンテンカートで下り。ボルトからはまたロープウェイに乗ってグリンデルワルドまで下りました。

この日はずっとフィルスト一体で過ごした形になりましたが、時間が足りないくらいです。(実際バッハルプゼーへのハイキング等はできなかったので次回のお楽しみかな?)それぐらい楽しめる要素がたくさんのエリアです。

昨日のメンリッヒェンが純粋にアルプスの風景を楽しみながら自然に親しむ、自然派エリアだとすれば、こっちはかなり観光したレジャーな感じです!小さいお子さん連れの方や、年頃のティーンエイジャーなんかは各種アクティビティがてんこ盛りなので断然こっちのほうが楽しめるかもしれません。

川田 ヒデホ

金沢市在住のイラストレーター。仕事のお話や、取材先での出来事、あまり仕事に関係ないけど個人的に気になった出来事、など色々書いています。 お仕事の事やブログの内容などで気になった事があればブログのコメント欄や、スタジオトップのお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

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