【スイス取材紀行】マッターホルンの麓町ツェルマットを歩く

2017年10月4日

空に突き上げるような特徴的な姿から登山者の憧れの山となっているマッターホルン。そのマッターホルンの麓に広がる町がツェルマット。町のいたる所からマッターホルンが見える事はもちろん、マッターホルンへ登るアルピニストや、マッターホルンを眺めるアルプストレッキングが目的のハイカー達で賑わう小さな町です。そんなツェルマットを散策してみました。

メインストリートを歩く

ツェルマットの町は実はかなり小さくまとまっています。駅と教会をつなぐ町のメインストリートのバーンホフ通りをザラっと歩くだけであればゆっくりと歩いても15分もかかりません。ただその通り沿いに、これでもかとギフトショップやレストランが立ち並んでいるので、各々のお店に立ち寄っていると意外と時間は過ぎていきます。

こちらツェルマット駅前です。すごく人で賑わっています。広場は電動カートや自転車でいっぱい。

駅には観光案内所にギフトショップ、トレイなど設備は充実しています。
駅向かいのショッピングセンターにはCOOPがありますので、飲み物や食材をここで買っておくのがオススメです。ちなみに町にはスーパーがもう1軒、町の中ほどにMIGROもあります。

メインストリートは広々としているので、人の多いツェルマットですが、それなりゆったり歩けます。また路面はヨーロッパにありがちな石畳ではなくアスファルト敷きなので、スーツケースを押して歩くのも問題ありません。

メインストリート沿いにはおいしそうなパン屋さんやチョコレート屋さんや…

見てるだけで楽しくなるギフトショップがてんこ盛りです。

マクドナルドもツェルマットにあると、こんなにお洒落(?)に。

メインストリートには日本にもファンがいっぱい、スイスのアウトドアブランド、マムートのストアもあります。

こちらのマムートストアは品揃えがかなり豊富な事に加え、ツェルマット店でしか手に入らないTシャツ等もありますので、マムート好きの方なら是非立ち寄りましょう。

外に出ると、なにやら人が集まってヨーデルを歌っています。無料でヨーデルが聴けるなんて雰囲気は最高です。

教会広場周辺

メインストリートをしばらく歩いて行くと教会広場に着きます。おおよそ教会広場のあたりでメインストリートの南端となります。この周辺にはマッターホルン博物館などの施設もあります。

それにしてもこの日は教会広場がすごい人だかりです。どうやら何かフェスティバルをやっているようで、その為にすごい人だかりのようです。

教会前広場では皆にビールが振る舞われ、楽器での演奏会も行われています。それにしてもすごい人です。まっすぐ歩けない。

教会の中に入ってみますが、こちらは一転、すごく落ち着いた雰囲気です。ドイツ系住民の多いスイスですが、プロテスタントの多いドイツとは違い、スイスの宗教の割合はカソリックの方が多いようです。この教会もカソリック系です。

マッターホルンの写真スポット日本人橋

メインストリートを南側に歩き教会広場に着いたら、左手の川側へ左折すると、橋を渡ったたもとに絶好の写真スポットがあります。

マッターホルンがドーン!その名も「日本人橋」です!
何でも、ここで日本人がみんな写真を撮るので「日本人橋」と呼ばれるようになったとか。

でも見てください、こんなにバッチリとマッターホルンが撮れるんです。やっぱりここはツェルマットの中でも有数の写真スポットかと思います。日本人橋なんて呼ばれても仕方ありません。日本人である僕も写真を撮るしかありません。

ただ周りを良く見てみると、確かに写真を撮影している人はいっぱいいるんですが、撮影している人のほとんどは中国人やインド人っぽい人ばかりのような気がします…。かつての日本の海外旅行ブームの際は日本人ばかりだったのでしょうが、この勢いだと「中国人橋」とか「インド人橋」になる日もそう遠くなさそうです…。

裏路地もステキ

駅前からのメインストリートはレストラン、ギフトショップが立ち並び人であふれる賑やかな感じでしたが、一転ちょっとした裏路地を覗くと、とても静かで落ち着いた雰囲気がそこにはあるんです。

こんな感じで風合いのある建物が山間に立ち並ぶ、情緒ある雰囲気の裏路地がたくさんあります。

メインストリートの喧騒を離れて、静かに裏路地を散策してみるのも楽しいです。

軒先に綺麗なエーデルワイスの花を飾っているお店もありました。

ツェルマットは下呂温泉?

ツェルマットの町をゆっくりと写真をとりながら1週歩いてみて所要時間は1時間半ほど。徒歩だけで充分廻れるので散歩にちょうど良い町だと思います。

歩いてみて感じたのが先に訪れたグリンデルワルドとの違い。グリンデルワルドではアイガーやヴェッターホルンといった高峰を360度に望む広くなだらかな丘に建物がまばらに立つ牧歌的な景色が印象的でした。一方こちらのツェルマットは、左右が山に挟まれ展望があまりなく、谷筋に流れる川を中心に沿って建物を凝縮したような観光街。

んーどこかでこんな感じの町があったようなぁ…思い出しました!日本の下呂温泉街の雰囲気なんです!

今にも川から湯気が上がってきそうです(笑)。

ツェルマットはとても日本人に懐かしい感じのする落ち着ける雰囲気の町でした。

川田 ヒデホ

金沢市在住のイラストレーター。仕事のお話や、取材先での出来事、あまり仕事に関係ないけど個人的に気になった出来事、など色々書いています。 お仕事の事やブログの内容などで気になった事があればブログのコメント欄や、スタジオトップのお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

コメント

コメントはまだありません


コメントを書く

*必須項目(メールアドレスは公開されません)

コメントは管理者の承認後表示されます