【スイス取材紀行】実はここがスイスの首都だよベルンを歩く

2017年10月5日

意外と知られていないのが、スイスの首都は「ベルン」という事。チューリッヒやジュネーブなどは有名ですが、実は中世の街並みの残る古い都市ベルンがスイスの首都なのです。そんなベルンに行ってみました。

 

 

駅から出て時計塔へ

ベルン中央駅は複数階に別れたかなり大きな駅です。各鉄道のホームや各種スーパーマーケット等は地下1階、観光案内所は地上1階にあります。ベルン中央駅内のスーパーマーケットはチキンなどのホットスナックもいっぱい売っているので、レストランで食べ疲れた場合は、駅のスーパーマーケットで食料を買い込んでホテルで食べるなんていうのもアリかと思います。

 

駅から東のほう移動してジュピタル通り(ジュピタルガッセ/Spitalgasse)を経て、マルクト通り(マルクトガッセ/Marktgasse)のほうへ行きます。この通りは赤い路面電車が走りますので、車道を横断する際はよく回りを見て気を付けてください。写真の右奥に見える塔はかつて牢獄だった牢獄塔です。時計もついてますが、ベルンで一番有名な時計塔は違うので注意です。

 

牢獄塔のあるマルクト通りの始点と南北に交差するのが写真のベーレン広場(ベーレンプラッツ/Barenplatz)です。

 

ベーレン広場には昼間でも市場が出ていました。

 

ベーレン広場は多くの人が木陰に下で休んだりと、なかなか賑やかで和やかな雰囲気です。写真中央に見えるのは特大サイズのチェス盤。街の人が対戦に興じていました。

 

ベーレン広場を南に下っていくと、ブンデス広場(ブンデスプラッツ/Bundesplatz)が広がっており、広場の奥にはスイスの国会議事堂(ブンデスハウス/Bundeshaus)が鎮座しています。こじんまりとしていますが、なかなか威厳のある感じです。

 

マルクト通りへ戻って、東のほうへと進みますと、おお!有名な時計塔がチラっと見えてきました。通りの両脇にはアーケード街がずっと続いており、ギフトショップが立ち並んでいるので、ついつい足がとまってしまい、なかなか進みません。

 

はい到着です。ベルンのシンボル、ツィットグロッゲ(Zytglogge)=時計塔です。スイスで最も古い時計塔のひとつだそうです。

ただ…なにか路面電車の電線でしょうか…写真の通り正直ちょっとゴチャゴチャしてあまり綺麗ではありません。

 

むむむ…と思って時計塔の下を通り抜け反対側に出てみると、
おお!これだ、これ!反対側から見るこの姿がよく写真などで紹介されている時計塔の姿ですね。うん、確かにこっちからだとカッコイイです。

 

時計塔を抜けてアーレ川へ

時計塔の下を通り抜けるとクラム通り(クラムガッセ/Kramgasse)になります。このままクラム通りを抜けて川のほうまで歩いてみます。

 

ちなみに両脇のアーケード街の中はこんな感じになっており、洋服屋、ブランドショップ、ギフトショップ、スーパーマーケット等が立ち並んでいます。

 

クラム通りのアーケード街にはアインシュタインがベルン時代に住んでいた住居がそのまま博物館となったアインシュタイン・ハウスがあります。ここでかの有名な特殊相対性理論の論文を書き上げたそうです。うーん歴史ロマン。

 

そしてニーデック橋のほうまで移動してくると、徐々に街並みが下に見えはじます。そして…。

 

どーん!アーレ川沿いならぶ赤屋根のベルンの街並み!世界遺産の紹介でよく出てくるこの風景が見たかった。

 

ザ・中世ヨーロッパって感じです。物語の中の世界みたいです。素敵です。さすが町ごと世界遺産。

 

アーレ川を肌で感じてみる

アーレ川をわたるとすぐ右手に熊公園があるので一旦ここでトイレ休憩にします。熊公園の地下階には無料の水洗トレイがあるので助かりました。

この日は日差しが強すぎで、熊のみなさんは屋内や木陰に退避していて、まったく見えません。

ちなみにベルンとはドイツ語で熊の意味で(英語のベアと同じ語源ですね)、熊が町のマスコットキャラクターになっています。

 

熊公園右側の川沿い通路に、下へ降りられる階段とエレベーターがりますので、それを利用するとアーレ川のすぐそばまで降りてこれます。

それにしてもルツェルンでも思ったのですが、スイスの川や湖は遠目でみると絵具をといたかのような綺麗なエメラルドグリーン色をしているんです。写真で分かるでしょうか。ですが決して濁っているわけではなく、近くでみるととても透明度が高く綺麗な水になるんです。不思議な水質です。

日本の川や湖は遠目で見ると暗い灰色、近くで見ると無色透明という印象を僕は持っているんですが、スイスの川や湖は日本のそれとは全然色が違う印象です。国によて水の色まで変わってしまうんですね。土壌などの影響でしょうか?

ちなみに東南アジアにも何回か行った事がありますが、あちらの茶色く濁った川は、近くで見ても茶色く濁ったままです(笑)

 

周りのみんなは川に足をつけたりして涼んでいます。
この日はめちゃくちゃ日差しがつよくて、とても暑かったのですが、ここはすごく涼やかで気持ちいです。

 

僕も靴を抜いて足をつけてみます。うーん、超きもち良いです!

ちなみに、この川辺エリアに入る前に看板で「いいか!絶対に川で泳ぐなよ!泳ぐと違法だからな!警官来るからな!」と何カ国語にもわたって警告がありますので、くれぐれも泳いじゃダメですよ。

でも確かに泳ぎたくなる気持ちはわかります。特にこんな暑い日は一度足をつけたら、そのまま上も抜いで川に飛び込みたくなります。でみここはグッと我慢です。

 

って、ん?

向こうのほうに目をやると普通に泳いでいる人がいます(笑)。警告なんてなんのその。川の流れもそれなりに早いのですが、さすが自己責任の概念が浸透しているお国柄です(笑)。

 

川に足をつけて休んでいるとあまりにも気持ち良かったので、川辺でだいぶ時間を過ごしてしまいました。時間を気にせずその場のノリで過ごしてしまえるのは、ツアー旅行とは違う個人旅行の醍醐味ですね。

熊公園の方に戻って再度ベルンの街並みを眺めます。奥の方に高く見える塔が、ベルン大聖堂のようです。あそこまで行ってみます。

ちなみに写真下の方に見えるのが、さきほどまで涼んでいた川辺となります。

 

こちらがベルン大聖堂です。

ところで日本の京都に外国の方が来て2日もするとさすがにお寺めぐりに飽きてくるって話を聞いたことがありますが、ヨーロッパの教会も近いところがあるような気がします。とても立派な大聖堂なのですが、オランダ、ベルギー、フランスとここ数年で廻ってきて、大聖堂や教会はすこし食傷気味な感じがあります。

っと話がそれましたが、これでザラっとベルン中心部となる旧市街を周って来た感じです。コースとしては駅方面から歩きはじめ、東側のアーレ川の熊公園まで行き、また駅方面に戻ってきた感じですが、お昼頃から歩き始め駅近くに戻ってきた時間は夕方6時頃。だいたい半日でゆっくりと見回れる感じでしょうか。全行程を歩きだけで観光するのも問題の無い都市だと思いまが、やはり疲れることは疲れたので、路面電車やバス等もうまく活用すると良いかもしれません。

 

番外編:ベルンの朝市をのぞいてみる

一夜明けて今日は火曜日。毎週火曜日と土曜日の朝に国会議事堂前のブンデス広場で朝市が開催されるというので行ってみます。

 

時間は午前7時頃、おお、色々とお店が出ています。
基本的にフルーツや野菜などが中心、オーガニック系の食材等も豊富です。出勤前の人が朝食用のフルーツを買っていく姿が多いです。

 

観光客相手の市場ではないようで、英語がイマイチ通じないお店も多く、売っている商品からしても地元っ子向けの朝市といった感じです。観光客でワイワイガヤガヤ賑わう朝市といった感じではありません。少し寂しい印象もありましすが、逆に観光客向けのぼったくり店等は全然無い感じで安心です。

地元っ子向けという事でお土産用のお菓子や雑貨みたいなものは殆どありませんので、そういった朝市を期待していると期待外れになってしまいそうです。

 

僕達もベルンっ子を真似て朝市で朝食用のフルーツを買ってみます。
国会議事堂の裏手がベルンの南側を見和渡せる、見晴らしのよいテラスとなっていたので、ここで朝ごはんを食べました。

パリやロンドン、ミラノといった他のヨーロッパの都市に比べれば規模も小さく派手さもありませんが、湾曲するアーレ川に立ち並ぶ赤屋根の旧市街の景観は、さすが世界遺産!というぐらい綺麗な街並みです。写真映えする派手な名所ばかりを廻るような観光旅行には向きませんが、アーレ川でゆっくりと過ごすベルンもなかなか最高だと思います。ゆっくり静かにヨーロッパの街並みを堪能したいのであれば一度訪れて損はない都市だと思います。

 

 

川田 ヒデホ

金沢市在住のイラストレーター/デザイナー。仕事のお話に加え、取材で色々な場所へ行ったり小物を使うので、旅行記やガジェットのレビューなどもしています。ご意見、ご質問等はお気軽にコメント欄や、スタジオサイトの問い合わせフォームからご連絡ください。

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